アナトミートレイン!筋膜の付着部と臨床的な考え方を理学療法士が解説!!

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アナトミートレインって分かりすいですよね!

筋膜の繋がっているラインのことです!

全てのラインと筋膜の路線を全部まとめてみました!

さらに臨床的な目線でそれぞれの筋膜ラインをどうやって活かすかも考えてみました( ´∀`)どぞ!

最後に動画もあります。

目次はこちら

スーパーフェイシャル・バック・ライン(SBL)

骨のつながり

  • 趾骨底面
  • 踵骨
  • 大腿骨頭
  • 仙骨
  • 後頭骨稜
  • 前頭骨、眼窩上隆起

 

筋肉のつながり

  • 足底腱膜、短趾屈筋
  • 腓腹筋、アキレス腱
  • ハムストリングス
  • 仙結節靭帯
  • 腰仙椎筋膜、脊柱起立筋
  • 帽状腱膜

SBLの臨床的な考え

  • 足底腱膜の短縮、アキレス腱の短縮が起こりやすい
  • 膝関節の伸展制限に関わる腓腹筋とハムストリングスの結合部分が癒着しやすい
  • 仙骨結節靭帯〜ハムストリングスの短縮は頻繁に起こり、骨盤を後継方向に誘導
  • 後頭下筋群の短縮から上位頚椎の過剰な伸展を引き起こす

SBLは多くの場合「短縮」して問題になることが多い。結果的に足関節の背屈制限、膝関節伸展制限、骨盤前傾制限、上位頚椎伸展制限が起こりきっかけとなる。

短縮すると同時に筋力低下も引き起こしやすいので筋トレとしては「遠心性収縮」のトレーニングがおすすめ!

 

スーパーフェイシャル・フロント・ライン(SFL)

骨のつながり

  • 足趾骨背側面
  • 脛骨粗面
  • 膝蓋骨
  • 下前腸骨棘
  • 恥骨結節
  • 第5肋骨
  • 胸骨柄
  • 乳様突起

 

筋膜のつながり

  • 短趾伸筋、長趾伸筋、前脛骨筋、前下腿区画
  • 膝蓋骨下腱
  • 大腿四頭筋
  • 腹直筋
  • 胸骨筋、胸骨軟骨筋膜
  • 胸鎖乳突筋
  • 頭皮筋膜

SFLの臨床的考え方

  • 短縮はヘッドフォワードになりやすい
  • 胸〜腹部にかけて短縮しやすい
  • 結果的にバックマッスルの筋力低下も引き起こす
  • 呼吸に制限にも影響

SFLも短縮が問題になりやすい。特に現代の生活では「伸展」という動き自体が非常に少ない。1日の生活のパターンとして屈曲が9、伸展が1の割合。なので必然的にSFLは短縮しやすい。デスクワーカーは胸〜腹部にかけての短縮が強くなるので注意。

 

ラテラルライン(LL)

骨のつながり

  • 第一中足骨底と第五中足骨底
  • 腓骨
  • 脛骨外側顆
  • 上後腸骨棘、上前腸骨棘、腸骨稜
  • 肋骨
  • 第一肋骨、第二肋骨
  • 後頭骨稜、乳様突起

 

筋肉のつながり

  • 腓骨筋、外側下腿区画
  • 前腓骨頭靭帯
  • 腸脛靭帯、大腿筋膜張筋、大臀筋
  • 外腹斜筋
  • 外、内肋間筋
  • 頭板状筋、胸鎖乳突筋

 

LLの臨床的な考え方

  • ラテラルスラストやドゥシェンヌ歩行のように左右同様に問題のある人は必ずチェックする
  • 体幹の側屈の制限は前後の動きにも影響を与える
  • 上肢挙上制限に肋間筋短縮が問題になることがある

LLは主に体の横側。左右方向に問題のある症例は必ずチェックしよう。足部に関しては腓骨筋の機能不全や立方骨の下制から足部からの運動連鎖不良を引き起こす。

スパイラルライン(SPL)

骨のつながり

  • 後頭骨稜、乳様突起、軸椎横突起
  • 下部頚椎棘突起、上部胸椎棘突起
  • 肩甲骨内側縁
  • 外側肋骨
  • 腹部腱膜、白線
  • 腸骨稜、上前腸骨棘
  • 脛骨外側顆
  • 第一中足骨底
  • 腓骨頭
  • 坐骨結節
  • 仙骨
  • 後頭骨稜

 

筋肉のつながり

  • 板状筋
  • 菱形筋
  • 前鋸筋
  • 外腹斜筋
  • 内腹斜筋
  • 大腿筋膜張筋、腸脛靭帯
  • 前脛骨筋
  • 長腓骨筋
  • 大腿二頭筋
  • 仙結節靭帯
  • 仙腰筋膜、脊柱起立筋

 

SPLの臨床的な考え方

  • 回旋に関するストレスを考える
  • 菱形筋〜前鋸筋は肩甲骨の動きを決める因子
  • 内・外腹斜筋の連結はASISまで関係し、骨盤のアライメントにも影響
  • 膝の回旋ストレスにも関与

いわゆる「ねじれ」のストレスを考えるために必須のライン。水平面上でのアライメント評価は視覚的な分析だけではわかりにくい。しっかりと骨を触診することに加えて筋肉の短縮評価とMMTで判断しよう。

アームライン(AL)

ディープ・フロントアーム・ライン(DFAL)

骨のつながり

  • 第三〜五肋骨
  • 烏口突起
  • 橈骨粗面
  • 橈骨形状突起
  • 舟状骨、大菱形骨
  • 母指外側

筋肉のつながり

  • 小胸筋、鎖骨胸筋筋膜
  • 上腕二頭筋
  • 橈骨骨膜、橈骨前縁
  • 外側側副靭帯
  • 母指球筋

 

スーパーフェイシャル・フロントアーム・ライン(SFAL)

骨のつながり

  • 鎖骨内側1/3、肋軟骨、下位肋骨、胸腰筋膜、腸骨稜
  • 上腕骨内側線
  • 上腕骨内側上顆
  • 手指掌側面

筋肉のつながり

  • 大胸筋、広背筋
  • 内側筋間中隔
  • 手指屈筋群
  • 手根管

 

ディープ・バックアーム・ライン(DBAL)

骨のつながり

  • 肩甲骨内側縁
  • 上腕骨頭
  • 尺骨肘頭
  • 尺骨茎状突起
  • 三角骨、有鈎骨
  • 小指外側

 

筋肉のつながり

  • 菱形筋、肩甲挙筋
  • 肩回旋腱板筋
  • 上腕三頭筋
  • 尺骨筋膜
  • 小指球筋

 

スーパーフェイシャル・バックアーム・ライン(SBAL)

骨のつながり

  • 後頭骨、項靭帯、胸椎棘突起
  • 肩甲棘、肩峰、鎖骨外側1/3
  • 上腕骨三角筋粗面
  • 上腕骨外側上顆
  • 手指背側面

筋肉のつながり

  • 僧帽筋
  • 三角筋
  • 外側筋間中隔
  • 手指伸筋群

ALの臨床的な考え方

  • ラインの数が多いw
  • 大まかに親指側のラインと小指側のラインで考えよう
  • フロントラインは短縮しやすい
  • バックラインは弱化しやすい

下肢よりも数が多い。なので大まかに覚えよう。フロントは短縮傾向、バックラインは弱化傾向になりやすい。加えて親指側のDFALの使いすぎはあまりおすすめしない。逆に小指側のDBALは積極的に使おう。なぜなら、DBALは上肢を使うときに肩甲骨が土台になり安定するから。

 

ファンクショナルライン(FL)

バックファンクショナルライン(BFL)

骨のつながり

  • 上腕骨体
  • 腰仙連結
  • 仙骨
  • 大腿骨体
  • 膝蓋骨
  • 脛骨粗面

筋肉のつながり

  • 広背筋
  • 仙骨筋膜
  • 大臀筋
  • 外側広筋
  • 膝蓋骨下腱

 

フロントファンクショナルライン(FFL)

骨のつながり

  • 上腕骨体
  • 第五、六肋軟骨
  • 恥骨結節、恥骨結合
  • 大腿骨粗線

筋肉のつながり

  • 大胸筋下縁
  • 腹直筋鞘外側
  • 長内転筋

 

同側ファンクショナルライン(IFL)

骨のつながり

  • 上腕骨体
  • 肋骨端(第十〜十二)
  • 上前腸骨棘
  • 鵞足、脛骨内側顆

 

筋肉のつながり

  • 広背筋外側縁
  • 外腹斜筋
  • 縫工筋

FLの臨床的な考え方

  • いわゆる交差性のライン
  • 反対側の影響を考慮する場合に考える
  • 広背筋や大臀筋あたりの交差は胸腰筋膜に緊張をもたらして腰椎を安定させる

 

ディープ・フロント・ライン(DFL)

骨のつながり

<全身の最下部>

  • 底側足根骨、足趾足底面
  • 脛骨、腓骨の上部、後部
  • 大腿骨内側上顆

<下後部>

  • 大腿骨内側上顆
  • 坐骨枝
  • 尾骨
  • 胸腰椎椎体

<下前部>

  • 大腿骨内側上顆
  • 大腿骨粗線
  • 大腿骨小転子
  • 胸腰椎椎体

<上後部>

  • 胸腰椎椎体
  • 後頭骨基底部

<上中部>

  • 胸腰椎椎体
  • 後頭骨基底部、頚椎横突起

<上前部>

  • 胸腰椎椎体
  • 肋骨下後面、軟骨組織、剣状突起
  • 胸骨柄後側
  • 舌骨
  • 下顎骨

 

筋肉のつながり

<全身の最下部>

  • 後脛骨筋、長趾屈筋
  • 膝窩筋膜、膝関節包

<下後部>

  • 後側筋間中隔、大内転筋、小内転筋
  • 骨盤隔膜筋膜、肛門挙筋、内閉鎖筋筋膜
  • 前仙骨筋膜と前縦靭帯

<下前部>

  • 前側筋間中隔、短内転筋、長内転筋
  • 腰筋、腸骨筋、恥骨筋、大腿三角

<上後部>

  • 前縦靭帯、頸長筋、頭長筋

<上中部>

  • 横隔膜後部、横隔膜脚、腱中心
  • 心膜、縦隔、壁側胸膜
  • 椎前筋膜、咽頭逢線、斜角筋、内側斜角筋筋膜

<上前部>

  • 横隔膜前部
  • 胸内筋膜、胸横筋
  • 舌骨下筋、気管前筋膜
  • 舌骨上筋

DLの臨床的な考え方

  • 内臓や膜の関係を知るために重要
  • 一番の深層の筋膜ライン

DLは一番深層の筋膜ライン。DLを最初から考えるよりは、まず表層の組織から治療しよう。表面が整った状態で深層にアプローチした方がスムーズ。

 

動画で簡単にアナトミー理解しよう!

サクッととりました。

 

まとめ

アナトミートレインはとても参考になります。

筋膜のつながりを理解して、運動や施術にいかしてみましょう( ・∇・)!!

参考になる筋膜の本

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