足関節の可動域制限は?背屈と底屈の制限因子と評価ポイント!ストレッチだけではよくならない?

Pocket

足関節の背屈制限がある→後ろの下腿三頭筋が制限だ!!

…なんて一辺倒に考えてませんか?

よくストレッチしているけど全く足関節の可動域制限が変わらない…

アキレス腱を伸ばしているのに全然柔らかくならない…

そんな悩みありませんか?

今回はもっと論理的に視点を広く考えるヒントをお伝えします。

足関節の可動域を考えるときに必要な評価ポイントをお伝えします。

IMG_0488

足関節の可動域制限ってどんな因子があるのか?

足関節の構造は複雑で3次元で捉える必要があります。

<背屈に必要な要素>
・距骨の後方滑り(踵腓靭帯と後部関節包の柔軟性)
・下腿三頭筋の柔軟性
・腓骨の回旋(内旋か外旋かは諸説あり)
・遠位脛腓関節の可動性
・腓骨の挙上

<底屈に必要な要素>
・距骨の前方滑り(前距腓靭帯と前部関節包の柔軟性)
・距骨前面軟部組織の柔軟性
・腓骨の回旋(内旋か外旋かは諸説あり)
・遠位脛腓関節の可動性
・腓骨の下制

足関節という局所に目を向けただけでこれだけの要素があります。
(全てではありませんが)
もちろん全体を見る時は更に膝・股関節・体幹の位置関係も捉える必要があります。

また、OKCやCKCによっても制限が変化することがあります。
まずは沢山の要素から制限が起こるということを理解しましょう。
→これ以外の足関節の評価動画はnoteを見てみて!

足関節制限因子を4つのブロックに分ける

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-24-12-54-59
「ん〜制限因子いっぱい要素がありすぎてわからない!!」

と投げ出さないように。
いきなり制限因子を考え出す前にまずは大まかに捉えてください。

制限因子を大きく4つのブロックに分けましょう。

1足関節全面
2アキレス腱周囲
3〜4内〜外果周囲

この4つの内のどこに問題があるか?
これが予測できたら次に細い評価をしていけば迷いません。
もちろん正確な解剖学の知識が大切ですよ。

足関節可動域制限を知る上で絶対必須なのは??

4つのブロック はわかったけど詳しい制限因子がわからない・・という人は触診能力が必要です。
骨がたくさんある足関節だからこそ一つ一つの骨と関節の動きを理解する必要があります。

・載距突起
・距骨下関節の動き
・舟状骨
・内側楔状骨
・第1中足骨の動き(底・背屈)
・立方骨(挙上・下制)
・距骨

これらの骨は最低でも確実に触れるようにしてください。
骨の触診できて軟部組織や筋肉が触り分けられるようになります。
確実にとらえるようにしましょう

 

足関節の運動連鎖を3次元で捉える

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-24-12-50-08
背屈制限・底屈制限が起きた時には3次元で捉えましょう。
2次元だけで背屈・底屈を捉えないように。

背屈・底屈の制限だけで指先まで影響を与えます。
その末梢の動きが立位や歩行にも反映されます。

足関節可動域制限「距骨」の回旋評価

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-24-12-01-31

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-24-12-01-38

<引用:スポーツメディスン183 慢性足関節不安定症>

足関節可動域制限になりやすい「距骨」距腿関節の動きを決める大切な骨になります。

背屈時には距骨が外旋+後方滑り
底屈時には距骨が内旋+前方滑りが起こります。

問題となるのは距骨内側の滑り込み

この滑り込みが制限されることによって背屈と底屈の制限が引き起こされる可能性が高い。

評価としては
・直接距骨内側を触診したまま背屈・底屈運動実施

・舟状骨〜内果間距離が近づくか(背屈する時は通常近づく)

・背屈最終域での内、外側ストレスで不安定性があるか(背屈していれば最終域では通常安定する)
などなど。


また背屈と底屈の角度も大切です。

背屈角度は10度、底屈は最大底屈で脛骨と同じ水平ラインまで可動域が欲しいですね。

足関節の腓骨・脛骨のバイオメカニクス

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-24-12-01-40

足関節の底屈・背屈には腓骨や脛骨のバイオメカニクスも大切です
特に腓骨の動きが重要になります

背屈:腓骨→上・後・外旋 (内旋説もあり)
底屈:腓骨→下・前・内旋(外旋説もあり)

腓骨の周りの動きが悪くなるパターンは主に外側の筋に問題があるとき。腓骨筋や腓腹筋外側、前脛骨筋などの筋群。

・背屈時に腓骨筋を過剰に使う
・歩行時に外側動揺が強い
・腓骨筋の短縮や滑走性低下
・踵骨が回内・回外のバランスが悪い

などなど。様々なパターンが考えられます

腓骨周囲のバランスをしっかりと整えて動きを作ることで背屈や底屈の動きが変わります。

足関節可動域制限の動作分析

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-24-12-24-34

足関節の動作分析は周囲の筋バランスを確認するために必要な評価です。
足関節の動作分析の方法は簡単。
「OKCで足関節の底屈・背屈してもらう」
これだけですが、パターンとしては沢山あります。

・背屈時に外転する(距骨内側滑り込み↓、長母趾屈筋、長趾屈筋の硬さ)

・背屈していくとハイアーチになる(腓骨筋と前脛骨筋の過剰収縮)

・底屈時に内反し過ぎてしまう(距骨内側の前方滑り↓)

・母趾が底屈位になる(長母趾屈筋の硬さ)

などなど。

その患者さんの足のクセが見抜けます。
どこの筋肉が固くて、どの筋肉が優位に働いているかなど。
他動運動で可動域を図るだけでなく自動運動での足関節の動作分析が重要になります。特に捻挫後や足部が固まっている人はこのように大小が大きい。→足関節捻挫についての詳しい記事はこちら

動作分析後には一つ一つ評価をして、筋を個別的に評価しましょう
単独でストレッチや収縮によって背屈・底屈角度がどのように変わるか?この仮説・検証を常に繰り返してください。

足関節ROMをするときの3つのポイント

IMG_0489

足関節の可動域制限を考える時に必要な3つのポイントをお伝えします。
ROMを行う際はこの3つの点に着目して動かしましょう。

1踵骨周囲(後方、内側、外側)
踵骨周囲には腓腹筋やヒラメ筋が集合しアキレス腱になります。アキレス腱周囲内果近くに長母指屈筋・長指屈筋、外果周囲には腓骨筋があり背屈制限になりやすい筋が集合しています。だからこそ踵骨の動きを確認し内反や外反の動きを確認してみることが大切です。内側と外側の組織の滑走性低下は距骨後方の滑り込みを制限したり、背屈軌道を変化させることがあります。またアキレス腱も内側や外側が固いのか、腓腹筋もどの部位が固いのか細かく評価する必要があります。

2距腿関節前面
距腿関節前面には前脛骨筋や長母指伸筋・長指伸筋があり、その上に伸筋支帯がありこれらが足関節の可動域制限の因子になりやすいです。他にもpre talar fat pad(脂肪組織)も癒着の原因になります。特に1の踵骨周囲が固くなり距骨が前方変位することによってこれらの組織にも固さが出やすくなるのです。

3足底腱膜
足底腱膜の深層には多くの筋が交差しています。特にハイアーチの足関節のアライメントではこれらの筋肉が固くなり距腿関節での背屈・底屈ではなく代償として前足部優位に動いてしまうことがあります。また足底腱膜とアキレス腱はどちらかが硬くなると一方に伸張ストレスを加えます。両方合わせて評価をしていきましょう。

これらの3つのポイントを押さえながらROMと行い動きを確認・評価していきましょうね。
セミナーで伝えている内容も記事にしています→足部セミナー内容を一部公開!

足関節オススメ書籍

足関節は骨や筋肉が細かいため、解剖や運動学の知識が重要になります。
もちろん今回のブログだけでは紹介しきれていない部分もありますのでオススメ書籍を紹介します

 

 

吉田がまとめた臨床noteです。
足だけじゃなく膝、股関節ありますが、量が膨大すぎてブログに載せきれませんでした。
動画は随時追加しているので、一度購入すればず〜っと最新動画見れるというお得なnoteです↓

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-07-22-53-28
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です