歩行器歩行自立のための6つの評価

歩行器自立のための6つの評価

臨床中に悩んだことありませんか?
この患者さんは歩行器自立にして良いのか?
いやまだ見守りなのか?フラフラしているけど…
バランス検査は問題なかったような…。。
学校では習わない臨床中や実習中によくある場面ですね。
今回は学生と新人PTさんに歩行器自立にする6つの評価をお伝えします。

病棟での歩行レベルの自立度検討について…
実は明確なエビデンスが無いのが現状です。
だからこそ現場での理学療法士のアドバイスが必要になってきます。
ふらつきなく歩ければ歩行器自立にして良いのか?
いえいえ、評価するべきところはたくさんあります。
以下の6つの点について評価してみると自信を持って自立か否かの
判断を下せるはずです。

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目次

1歩行機能

もちろん歩行機能を評価するには言うまでもありません。
直線歩行に関してはほとんどの人が問題なく歩けます。
ここで転倒リスクがある人は少ないです。
直線歩行ではなく着座・方向転換の際が転倒しやすい
動作なのでここをよく見ておきましょう。

2立位バランス

何もつかまないで立位を保持できるかどうかを確認しましょう
もし歩行器をつかまないと立位保持が出来ないとなると
立位自体が自立ではありません。
上肢を離した状態になる場面は日常生活でたくさんありますので
上肢freeの立位がとれるようにリハビリも進めましょう。

3認知機能

高齢者の方はこの部分も注意。
自分の部屋がわかるか?
トイレの場所がわかるか?
徘徊したりしないか?
歩行器の使い方がわかるか?
などなど。認知面があまりに低下している場合は
歩行器歩行は見守りが妥当でしょう。

4循環器機能

例えば20m歩くだけで息切れしたりSpO2が低下したりする場合も
歩行器自立にするには厳しいでしょう。
歩いているだけで心臓に過負荷になる可能性があります。

5痛みの増悪

歩行を続けることで翌日疼痛が強烈に増悪する場合は
まだ歩行に対する患部の耐久性が低いと評価します

6部屋からの動線

基本的にはトイレから部屋までを一番多く歩くはずです。
この動線の中で危険なことがないかを確認しましょう。
これらのことを踏まえて目の前の患者さんの歩行器自立を検討しましょう。
もちろんT字杖歩行にするかどうかも同じことを評価してみましょう。

まとめ

歩行機能だけでなく6つの評価項目を自分なりに分析してから
患者さんの自立度を検討しましょう!!

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