側弯症のリハビリまとめ!手術をしないで治せるの?運動療法の効果と変化!

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最近側弯症のクライアントさんが多いので「側弯症」についてまとめます。

 

側弯症とは?

背骨が側方に曲がり、ねじれてしまうことです。背骨の変形によって背骨周りの痛みや呼吸機能の低下などを引き起こします。

 

側弯症の種類

  • 機能性側弯症:一時的な痛みや不良姿勢、足の長さの差などから生じるもの。ほとんどが一時的。
  • 構築性側弯症:背骨のねじれを伴った骨の変形。

大きく分けてこの2種類があります。

多くの場合は構築性側弯症の「特発性側弯症」(原因不明)が8割。

側弯症は思春期(11才〜12才)に進行しやすく、男女比率では女児は男児よりも4倍なりやすい。

 

側弯症の診断

引用:日本整形外科学会

診断方法は主に立位検査・前屈検査・レントゲンになります。

立位検査

  • 左右の肩の高さは同じかどうか
  • 両腕と腰の間のスキマは左右で大きさが同じかどうか
  • 左右の肩甲骨の位置は同じかどうか

前屈検査

  • 手を合わせて前屈した時に左右の筋肉の高さは同じかどうか

レントゲン検査

立位検査や前屈検査で「もしかすると・・」と思った人は側弯症や脊椎専門医の医師の診断を受けましょう。レントゲン検査で骨の曲がり具合やねじれ具合を確認し、治療方法を決めていきます。

 

側弯症の治療方法について

個人差(年齢・重症度)、文献や医師によって治療方法は異なりますが概ねこんな感じです。

  • 側弯が15度未満→運動療法と経過観察
  • 側弯が20〜40度→装具療法。装具は進行を防止して手術に至らせないことが目的。早期に処方することが望ましい。
  • 側弯が40度以上→手術療法を検討(年齢・重症度・痛み・合併症などから総合的に判断)

 

いずれも変形した背骨を元に戻す方法はなく進行を止めることがメインになります。

 

側弯症のコルセット

コルセットは早期につけることがポイントです。早期のコルセット装着は進行を止めるだけでなく矯正効果ももたらします。

ただしコルセットにも問題はあります。

  • 見た目の問題
  • 装着時の違和感
  • 装着時の痛み
  • 洋服

などコルセットを長時間をつけることによるストレスは非常に大きいのです。

その心理的な点を理解しながら周囲の人はサポートしていきましょう。

 

側弯症の痛み

  • 背骨の弯曲の程度と痛みは関係がない
  • 側弯症の痛みは年齢と関係する(年齢が上がるほど痛みも強くなる)

現在わかっていることは背骨の歪みは痛みに関係しない。

ただ側弯になってからの年齢を重ねると痛みも強くなることがわかっています。

 

脊柱変形のリハビリテーション

  • 小児・若年者→側弯症のもたらす障害の予測が難しい。予防が最優先となり、コルセットや治療体操から始まる。
  • 成人→二次的・3次的な予防が重要。また治療としては背部痛の軽減がメイン。

いずれも時期・成長段階・医師との連携・精神面のサポート・身体面のサポートが重要になります。

 

側弯症の評価ポイント(専門家向け)

  • 背骨・骨盤・肩甲骨のアライメントチェック(矢状面・前額面・水平面)
  • 1腰椎と骨盤帯2胸椎と胸郭3頸椎と肩甲帯の3つのブロックに分けて評価
  • 軟部組織の評価(脊柱起立筋、腹直筋、腹斜筋、腰方形筋、腸腰筋、広背筋、大胸筋)
  • 医師との連携

これらが重要になります。

3次元で側弯を考える必要があるので注意深く観察します。

 

側弯症の呼吸

背骨が変形すると当然「呼吸」に影響を与えます。

呼吸には

  • 胸郭呼吸(呼吸の外運動)
  • 横隔膜呼吸(呼吸の内運動)

この2つの要素が関与します。

 

胸郭呼吸は主に肋骨・胸骨・背骨の硬さによって決まる。胸郭が硬くなっていれば肺も拡張できず浅い呼吸になります。さらに背骨が変形したまま呼吸をすると呼吸によってさらに背骨のねじれを助長します。

 

横隔膜は呼吸に関与する筋肉。この筋肉が硬くなり伸び縮みできなくなると呼吸自体の能力が低下します。

 

つまり側湾症の治療において胸郭も横隔膜も十分な可動性が必要になるのです。

 

側弯症の運動療法

側弯症の姿勢を修正するために気をつけてほしいことが3つ。

  • 姿勢を鏡や写真で認識する
  • 悪い姿勢を体で認知できる
  • エクササイズの定着

この3つが重要になります。

長年の姿勢を変えるのは容易ではありません。だからこそ姿勢を鏡や写真で確認しながら正しくエクササイズすることが重要になります。

 

側弯症運動療法の主な原則として

  1. 脊柱と体の外側を可能な範囲で伸ばす
  2. 伸ばされた状態で「ねじれ」を解消する
  3. 1と2の状態を維持した状態で筋肉の収縮を入れる。呼吸は胸郭全体を広げるように意識して行う。

 

側弯症の運動療法の効果とは

一般的な側弯症に対する運動療法は意味がない。という文章をよく目にすると思います。

「側弯症に対する運動療法の効果は科学的な根拠がない」というのが現状。

 

じゃあ何もしないでいいのか?

 

いえ、違いますね。

 

海外ではシュロス法という方法が保険適応になり治療として用いられています。日本はまだ側弯症の治療に関する運動療法が浸透していないのが問題なのです。

 

運動療法によって

  • 弱くなっている筋肉を鍛える
  • 硬くなっている筋肉を伸ばす

このあたりは「筋肉」の問題なので変化することがあります。これらの変化に伴い、痛みの緩和や進行の予防にもプラスになります。

側弯症の矯正順序

  1. 骨盤の前後の位置関係と傾き(矢状面)の矯正
  2. 骨盤の前額面での位置関係の矯正(正中線よりもやや過剰に矯正)・肩甲骨の位置関係の矯正
  3. 骨盤と肩甲骨のねじれの矯正
  4. 骨盤の水平化

この順序で矯正していく。

矯正された状態を維持して呼吸を行い胸郭を拡張して短縮している筋肉を伸ばします。

 

側弯症の日常で気をつけてほしいこと

  • エクササイズを定着させる(毎日30分程度)
  • エクササイズする時は可能であれば鏡を見て行う
  • コルセットの装着は医師の指示の元行う
  • 座っている時に体のねじれに注意する
  • 治療で習得した姿勢を日常生活でも意識する

側弯症は長期的な関わりがとても重要になります。短期的な結果だけでなく、長期的に考えていきましょう!

側弯症のクライアント様の姿勢変化

実際の側弯症と診断されたクライアント様の運動療法後の変化です。

 

左がトレーニングする前、右側がトレーニング5回目の写真です。

体がまっすぐ立つようになってきました。

 

背骨が反るようになったので、挙がりにくかった腕もまっすぐ上がるようになりました。

今まで痛かった腰に負担がかかりにくく腰が反れるようになりました。

後ろからの写真も肩や首回りがすっきりと見えます。

クライアント様の声です↓↓

 

他にも一度で大きく体の変化を感じる方もいらっしゃいます↓

   

 

日本では側湾症に対する保存療法で積極的な運動療法は行われません。

 

手術適応でない場合は「経過観察で」と言われることがほとんど。しかしドイツではシュロス法という側湾症の運動が保険適応になっています。シュロス法の専門家向けの書籍です↓

 

 

装具療法や手術療法まではいかないけれども背骨の側弯が気になる人は一度ご相談ください。

 

適切な時期に適切な治療法を選択してより良いカラダの状態を保つようにしましょう。

 


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吉田直紀

吉田直紀

フリーランス理学療法士!「病院に行かない文化をつくる」がモットー。つくば・代々木で施術・トレーニング・ピラティス・インソール作成!!年間600人の専門家指導/月間10万PVメディア/さらに詳しいプロフィールはこちらから