ACL術後急性期リハビリテーションは「腫脹」をコントロールしよう!

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ACL手術後に対してどんなリハビリテーションが有効でしょうか。

早期からの荷重や早期からのROM、筋力トレーニングなど…

確かにどれも大切ですが優先順位をつけるのであれば

「腫脹の改善」

これが1番大切になります。

 

今回はACL術後の腫脹の改善についてのお話になります。

急性期での膝の腫脹改善はその後の膝関節機能にも多大な影響を及ぼします。スムーズにACL術後リハビリを進めるためには急性期の膝関節の管理が最重要なのです。

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腫脹が引き起こす膝への悪影響

ではまず、術後の腫脹が引きおこす膝への悪影響は何でしょう

とても簡単にまとめると

  • 膝の可動域制限
  • 膝の筋力低下
  • 膝痛

を引き起こします。

単純に膝の周りに1Lの水がたまるとどうなるか想像できますか?

膝が圧迫を受けて血流が悪くなり、曲がりにくい・伸びにくい状態を作り出し当然筋力も出力できなくなります。

これが腫脹の悪さです。

 

腫脹が残存していれば筋力トレーニングや可動域訓練をしてもうまくいかず荷重訓練も疼痛が発生しやすくなります。

だからこそ腫脹の改善がACL術後のリハビリテーションで重要な順位を占めているのです。

リンパ・循環

1つの要素としてリンパの流れが円滑に行われているかどうかが重要です。

一般的なリンパマッサージが有効になります。

今回は具体的な方法は書籍にお任せして…

 

セラピストに向けて4つの運動をお伝えします。

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1左鎖骨上窩のマッサージ

これはリンパの最終的な出口です。出口が詰まっていればいくらリンパを流しても滞ってしまいます。

まずはこの左鎖骨上窩のマッサージから行います。

マッサージをする時はかなり軽めに表面をさするようにしてください。

(リンパ自体が皮膚の表面に分布していますので)

2顔・脇・腕のリンパを狙う大胸筋のストレッチ

続いて顔や脇・腕のリンパを狙うために大胸筋のストレッチを行います。

このときに大きく深呼吸をすることによって全身への血流が促されます。

もちろんマッサージでも良いです。

3股関節の回旋運動

手術後は病院にもよりますが膝の装具で固定されているところもあります。

膝関節自体をROM出来れば良いのですがもし無理であれば股関節の回旋運動を行いましょう。

これも股関節の鼠径リンパの刺激を行うためです。

4ankle pumping

足は血液がたまりやすい場所。なるべくpumpingを行い、荷重させて歩くようにしましょう。

RICE処置

  • Rest:休息。あまり歩かないで休むことが重要。
  • Icing:冷却。氷を使用して冷やしましょう。時間は20−30分を1セット。
  • Compression:圧迫。腫れてしまった足をパッドを利用して圧迫しましょう。
    適度に抑えることで腫れを軽減できます。(過度な圧迫には注意)
  • Elevation:挙上。足を心臓よりも高く上げて保持。

理由は血流を足に行かせないで腫れを防ぐため。

→詳しくはこちらの足関節捻挫から

有名なので説明する必要もありませんが。大切です。

腫脹のコントロールには多くの要素が関係

複合的に広い視野で「腫脹」を捉える必要があります。
先ほどのRICE処置も人体の中での1つのアプローチにしか過ぎないということを理解することができます。

腫脹を以下の8つの視点から捉えてみます。

  • 血流
  • リンパ
  • 荷重
  • 自律神経
  • 関節運動
  • 関節内圧
  • 呼吸
  • 腎臓機能(内臓機能)

これらを踏まえて腫脹にアプローチしていきましょう。

詳しくは腫脹についてをみてください。

ただ単純に回復を指を加えて待っているだけではいけません。

出来る限り回復の過程を促してあげることが大切です。

 

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吉田直紀

吉田直紀

フリーランス理学療法士!「病院に行かない文化をつくる」がモットー。施術・トレーニング・ピラティス・インソール作成を実践中!!さらに詳しいプロフィールはこちらから

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