理学療法士は筋肉にこだわりすぎます
だから患者さんの訴えを捉えきれないのです
現象を捉えきれないのです
なぜか?
知識があればあるほど
マイナスに考えると視野が狭くなりやすいのです。
<筋肉にこだわる…>
先日こんなことがありました。
股関節の可動域制限を学生に考えてもらうと…
学生「腸腰筋と大腿直筋だと思います」
私「それだけですか??他の要素を100あげてください」
…理学療法士は可動域制限の因子が筋肉に偏りすぎているのです。
なぜか??
理由は簡単です。
理学療法士が筋肉を専門的に学びすぎたのです。
「股関節の伸展可動域制限」というお題を考えてみましょう。
股関節の伸展を制限する因子としては
筋肉・骨格・神経・血管・皮膚・筋繊維・筋膜などなどたくさんの要素があります。
しかしこれらをまとめると筋骨格系です。
筋骨格系だけで股関節の伸展可動域制限が説明出来るでしょうか?
いえ足りませんよね。
可動域の制限には筋骨格系だけでなく環境因子、精神的な因子などなど
多くの要素から成り立っています。
<理学療法士というフィルター>
我々は理学療法士になった瞬間から
理学療法士だから…
理学療法士という資格を持っているから…
理学療法士としての責任を…
など「理学療法士」という名称を持って理学療法士として振る舞います。
だから理学療法ではないものには厳しい目を向けたり批判したりします。
でも考えてみてください。
「人を治したい」→「理学療法」という手段を選んだだけなのです。
目的が達成されれば手段はどんなものを使用しても良いのではないですか?
本来のあなたの目的は何ですか?
「理学療法士になること」ですか?
「患者さんを治すこと」ですか?
答えは明確ですよね。
だから理学療法士として縛られて人間の体を評価・治療しなくても良いのです。
そこには理学療法士としてのプライドがあるだけで治療には必要ありません。
理学療法士というフィルターを外して評価・治療をすると枠組みが広くなり
「ヒト」を診ることが出来るはずです。
だから私は最近色んな視点からヒトをみるようにしています。
そうすることで見えていなかったものが見えてくるし
感じられなかったものが感じられるようになります。
コメントを残す