いまから「栞」のマスコミ試写会
理学療法士の映画
10月26から公開みたいです pic.twitter.com/W2AkJ0ub3Z
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年10月2日
吉田と「栞」デートなう
理学療法士が監督映画、試写会なう!
10月26日から全国ロードショー!
感想は後ほどー!https://t.co/PZA6wNRN65 pic.twitter.com/th7aZccFxF
— 唐澤幹男@Facial Manipulation®︎ Specialist & Insole (@mikiokarasawa) 2018年10月2日
そうです。理学療法士がテーマになっている「栞」という映画。
試写会で拝見しました。
その感想を伝えますね。
結論からいうと。この映画はハッピーハッピーな感じではない。
リアル。リアルすぎるほどリアル
厳しい現実と葛藤するリアルだ。
だから良い。
だから見て欲しい。
理学療法士の仕事は毎日ハッピーなわけじゃない
「栞」
理学療法士のリアルな部分が描かれています。
PTやリハビリはすごい!!という映画ではなく。
どれだけ無力であるか。そしてその現実とどう向き合うか。
リアルです。良いですよ。 pic.twitter.com/4gcOmPOiaW
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年10月2日
理学療法士として何とかしたいって思いは大事。でもどうにもならない現実も多々ある。
そのリアルはなんの迷いももなく現場で突きつけられる。
完璧な医療なんてないし
完璧な理学療法士もいない
完璧な人間もいない努力すれば何とかなるかって。ならないこともある。栞は現実だ。
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年10月2日
これです。
内容は伏せておきますが。
決して
「理学療法士ってこんなにすげーんだよ!!みんなPTになろうよ!!」
って映画じゃないです。
- 理学療法士になったら毎日患者さんと接して
- リハビリして
- 感謝されて
- やりがいに溢れているはずだ!!
なんてことはないです。
日々苦悩があります。
日々難題が突きつけられます。
理学療法士が何もできない無力感を突きつけられる
おれも急性期病院にいた時は毎日病院に行くの怖かったなー。
重症な人ばかりだし、急変するし、学校で見たことない疾患ばかりだし、生と死に向き合う日々が多いかったから。
何もできない無力感もたくさん感じた。それでも背伸びして勉強して何とかしようと思った。
でもならない。
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年10月2日
でもそこで諦めたら終わりで。
どうにもならない現実を知るために走る。そのリアルな現実を知るために一生懸命勉強する。
それが役立つ時が今じゃなくても。その症例じゃなくても。
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年10月2日
脊髄損傷、パーキンソン病、脳梗塞、切断、筋萎縮性側索硬化症、脳性麻痺、、、、
色んな病気がある。病院にいるとキリがないくらい色んな壁が毎日押し寄せてくる。
正解なんてない。これでよかったなんて思うことの方が少ない。セラピストはみんないい人だから自分を責める。
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年10月2日
理学療法士は神様じゃない。ましてや医師でもない。
どうにもならない疾患と向き合い
どうにもできない現実と向き合い
ひたすら勉強して、新しい情報や治療法にしがみつく
それでもどうにもできない臨床現場がそこにある
ただただ悔しくて
ただただ自分を責める
「あれ?なんでこんなに辛いことやってるんだろ?」
そう思うことはたくさん経験する
現実は決して甘くない
そんな描写が好きです
決して大げさではなく
本当に映画に表現されるようなことはたくさんある
理学療法士になろうとしているあなたへ
あえて強く言います
理学療法士は世の中にたくさんいる
すでに需要と供給の関係は崩れている
自然淘汰される時代かもしれない
生半可な気持ちでなるならやめたほうがいい
本気で思う
それは食えなくなるからじゃない
給料が云々カンヌンとかじゃない
患者さんに失礼だから
障がいを負ってどん底にいる人に
全力で体当たりできる覚悟が必要だから
命を預かる仕事は医師
命に時間を吹き込むのは理学療法士
その可能性を1mmでも広げたい
そうやって先人の人たちは前を走っている
少しでも可能性を広げようと
だったらその邪魔はしないでくれ
甘い妄想はやめてくれ
理学療法士の現実は厳しい
自分の無力感を感じる日々なんて腐るほどある
何時間勉強しても何一つ解決しないこともある
ただそんな辛い厳しい現実を経験しているけど
理学療法士になってよかったと思う
その現実はちゃんと噛み締めている
たくさんの絶望や無力を味わう
でも
患者から帰ってくるたった一つの感謝で生き返ることがある
それは絶対にお金では買えない
何にも変えられない
そんな瞬間に出会うこともある
でも絶対じゃない
だから甘い妄想を頼りに入る世界ではない
そんな荒れ狂う医学の世界へ進もうとしている人は
全力で応援したい
栞から感じ取った吉田の感想でした
