有痛性外脛骨のクライアントさんが増えてきました。
多くの方は初回にインソールを作成。
履いた瞬間から痛みがかなり緩和します。
じゃあどんなインソールで。どんな考え方でやっているのか?
それを紹介します。
<有痛性外脛骨の痛みで悩んでいる人へ>
1インソール
2施術と運動療法
3筋力トレこの手順を踏むとかなり痛みが変わります。今日きたクライアントさんはインソールだけでスポーツできるようになりました。あとは足の機能を高めて裸足でも痛くない状態を作ります。https://t.co/OSSw2Cs8p9 pic.twitter.com/KADkXsBblS
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年8月14日
有痛性外脛骨とは?
- 足の内くるぶし周辺が痛む
- 圧痛はあるが腫脹や熱感はない
- 外脛骨自体は足部の過剰骨。舟状骨の内側後方にある
- スポーツ活動の盛んな思春期に発生する
- 運動の繰り返しによる痛みが強くなる
- 扁平足を合併することが多い
- 基本的には保存治療が優先
- 再発が多い場合や早期復帰を目指す人は手術療法
が基本的な情報
「有痛性外脛骨には足底板(インソール)によって内側のアーチを支えると楽になるよ」
とよく聞きます。
大事なのはそこだけじゃないです。何症例もみてわかりました。もっと手前にあります。
ポイントはST関節です。立脚初期です。
ここが潰れたまま内側縦アーチをあげてもうまくいきません。有痛性外脛骨の痛みのストレスは立脚初期から起こる過剰な背屈+外反です。これを止める必要があります。
しっかりとST関節を評価してサポートしてあげましょう。
有痛性外脛骨のインソール作成の評価ポイント
インソールのポイントを順序で説明すると
- ST関節(距骨下関節)
- 外側縦アーチ(踵立方関節)
- ショパール関節
- 内側縦アーチ
- 横アーチ
- 1列
で修正していきましょう。
1ST関節
なぜここが重要なのか?理由はシンプルに足は踵からつくから。
有痛性外脛骨の人の立脚初期はほとんどが回内でつぶれてしまう人が多いです。この状態のまま内側縦アーチをあげてもうまく内側縦アーチが機能しない。
まずはしっかりとST関節の回外を誘導するサポートをしましょう!
2外側縦アーチ
有痛性外脛骨のクライアントさんは扁平足で外側の縦アーチが機能していない人が多い。外側の縦アーチをしっかりサポートして踵〜立方骨〜第5中足骨が機能するようにしましょう。外側のアーチが機能しないと内側の縦アーチもうまく機能しません。
3ショパール関節
ショパール関節の回内・回外の動きに制限を評価しましょう。ここに可動域制限があると足趾が機能しにくくなります。
4内側縦アーチ
1〜3までしっかりと評価・サポートして、初めて内側縦アーチを作ります。舟状骨・内側楔状骨の部分にパッドを入れて高さを調整していきましょう。
5横アーチ
横アーチはものすごく大切です。なぜなら有痛性外脛骨の人の多くは外反扁平足の人が多いから。横アーチの高さを加えることで足全体のサポートが効いてきます。
61列
1列の底屈/背屈は絶対にこれ!とは言えないです。どちらか評価してみて決めましょう。アライメント・歩行・徒手での動きの確認から1列を総合的に決めましょう。
有痛性外脛骨クライアントさん
後脛骨筋炎と有痛性外脛骨へのインソール。
裸足ではほとんど痛くて歩けませんでしたが、インソールを履いた後はちゃんと歩けるようになりました。
よかったです。
足の痛みでお困りの方はトータルボディメイクへ→ https://t.co/OSSw2Cs8p9 pic.twitter.com/hjHpPBgg1u
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年4月12日
有痛性外脛骨で半年以上足の痛みで悩まされたクライアントさん
まともに歩けなかったけどインソールと施術3回目で本当に良くなりました。今ではスポーツも。
「できなかった体育ができるようになった。やめてしまった部活をまた始められる。」
こんな瞬間はホントにPTやっていてよかったと思う。 pic.twitter.com/gwyxqJCf3V
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年3月31日
有痛性外脛骨のインソール
・ST関節回外
・内側縦アーチ↑
・外側縦アーチ↑
・1列底屈でうまく決まりました。歩容も痛みもかなり変化する。
あとは根本的な足部の問題を施術と運動療法で解決すれば大丈夫。
有痛性外脛骨の痛みでお困りの方は連絡ください。 pic.twitter.com/7chcFBNEnd
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年7月31日
有痛性外脛骨のクライアントさんの声。
1回目インソール作成
2回目足の機能改善
3回目チェックで終了痛みがつらくて部活ができなかったけど。今では元気に痛みなく部活しています^ ^https://t.co/UpGYQBIF2y pic.twitter.com/XwuzEY5XGj
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2018年9月1日
今の所9割以上の人が履いた瞬間から痛み・歩きの変化を感じます。
有痛性外脛骨の人はアーチ低下とST関節の過回内をしっかりサポートするとメカニカルストレスが大きく変わります。ストレスが変われば痛みも即時的に変わります。
インソールでサポートした後は施術と運動療法でさらに状態を整えていきます。
有痛性外脛骨に対する施術ポイント
運動療法を行う前に筋肉の状態を整えましょう!
- 母趾外転筋のリリース
- 前脛骨筋のリリース
- 後脛骨筋のリリース
- 長母趾屈筋のリリース
- 小趾外転筋のリリース
などなど。個別性があるのでなんとも確定はできませんが。この辺りの筋肉の滑走性を出すことが多いです。
足の状態としては
- ST関節の回外
- 外側縦アーチの挙上
- ショパール関節回内・回外可動域制限改善
- 内側縦アーチの挙上
を狙いたいので上記の軟部組織をリリースします。
しっかりと筋肉の動きを出した後に運動療法で筋肉サポートを作ります!
有痛性外脛骨に対する運動療法
インソールはあくまでも1つの手段。痛みが強くて、歩くのが大変な人はまずインソールでサポートします。これで痛み自体はかなり軽くなります。
次に必要なのは足の運動療法。あくまで人間の「足」の機能でサポートできるのが一番。
じゃあどんな運動療法が必要か??
- 下腿三頭筋のトレーニング(それぞれの繊維に沿った方向で行う)
- 足趾のトレーニング(MTPからの最大可動域トレーニング)
- アーチ形成トレーニング(OKC~CKC)
などです。
かなり筋力低下を起こしている人がいるので1ヶ月しっかりとトレーニングをしましょう。痛みの緩和だけでなく、歩き方自体も改善することが多いです。
こちらの記事も参考に↓
有痛性外脛骨の治療について
決して1つの方法だけで良くなるわけではありません。
- インソールだけで良くなる
- 施術だけで良くなる
- トレーニングだけで良くなる
そんなことはありません。
ただ「安静」だけでも根本が良くなることはありません。
だからこそいろんな視点で有痛性外脛骨の治療を考えてみてください。
答えはないです。
目の前の有痛性外脛骨のクライアントさんだけが知っています。しっかり考えて臨床しましょう!
有痛性外脛骨のインソールを作成したい人は下記のリハビリLINE@から連絡ください!
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