脳卒中専門のSTROKE LABさんにお邪魔しました!
セラピストの金子さんも斎藤さんも素敵な人です(^ ^)
一緒に治療もさせていただき学びが増えました!
ぜひ脳卒中でお困りの方がいればSTROKE LABへご相談ください!
今日は脳卒中専門家STROKE LABさんにお邪魔してます!
金子さんも斎藤さんも素晴らしいセラピストですね!
身内が脳卒中になったらココを進めます( ̄▽ ̄)https://t.co/qiCDQrkscC pic.twitter.com/NBbz20vUAp
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2017年7月15日
・・で僕と唐澤さんはインソールの検討についてお邪魔しました。
僕の感想は・・
「歩行ができる片麻痺であればインソールをいれることで歩行は高い確率で安定する」
です。
その理由にはいくつか理由がありますし、片麻痺歩行に入れるインソールの特徴もお伝えします。
あくまでの僕の経験値で(^ ^)
インソールがなくてもパッドがあれば十分効果を引き出すことができます。
歩行自立レベルの脳卒中歩行の特徴
これは歩容が様々ですが。。
多くの場合
- 麻痺側のinitial contactが作れない
- 麻痺側立脚中期は扁平足のため位置エネルギーを最大にできない
- 麻痺側立脚後期は足趾の機能不全とウィンドラス機構の破綻で指先まで足圧中心が移動しない
- 非麻痺側の立脚初期には外側動揺が多い
- 非麻痺側の立脚中期には過剰な伸び上がり
があると感じました。
もちろんパターン化することではなくケースバイケースになりますが。
特に膝の過伸展や内反尖足の方な方はまた別で考えて方がいいです。
ある程度歩行ができる麻痺レベルの人は上記のように似たような歩行様式を示しますね。
インソールやパッドが脳卒中歩行に有効な理由
今更ながら驚くのはオルトップや装具の表面は真っ平らだという事実。
足底には
- 感覚入力
- 物理的変化
の2つが期待できます。
それを促さない状態で靴やオルトップを履いているのは正直勿体無い。
ほとんどの症例で足部への入力で歩行が変化します。
僕らは入谷式インソールを利用してます。もちろんそれ以外にもいろんなインソールあります。
文献的には↓↓
両側インソール装着が歩行速度の向上や歩行周期の短縮、Stride lengthの延長、麻痺側の立脚後期の改善に繋がると期待される。
リアライン・インソールはFRTとBBSに対して即時効果をもたらすことが判明した。
うちのお店ではこんな感じで歩行が良くなった脳卒中の方もいます
足部と歩行の関係性
これを理解しておけばパッドを貼った場所が歩行フェーズのどの時期に反映されるかがわかりますね。
非麻痺側の歩行の特徴とインソール調整する場所
非麻痺側の立脚はとっっても大切。
なぜなら麻痺側スイング時の過緊張の原因として非麻痺側の立脚が問題になるからです。
これはぼくの歩行noteでもお伝えしていますが。
歩行の遊脚期は直前の立脚か反対側の立脚の反応です。
だから立脚が大切になります。
上記に書いたように非麻痺側の歩行の特徴は
- 立脚初期の外側動揺
- 立脚中期の伸び上がり
- 立脚時間の延長(前方の推進力が外側に分散されてしまう)
です。
この歩行の修正として考えられるのは
- 立脚初期の外側動揺→距骨下関節の回内or回外(回外が多い)
- 立脚中期の伸び上がり→横アーチ、内側アーチ、1列の挙上
- 立脚時間の延長(前方の推進力が外側に分散されてしまう)→立方骨や5趾側への感覚入力
これはパッドやテーピングをしてみて反応を見るのが良いと思います。
理論で決めるよりも臨床をして決めましょう。
なぜなら感覚入力と物理的変化の2つの足底からの情報が入り混じるから。
決まった答えがないのです。how toじゃなくて本質を見極めましょう。
あとは脳卒中で歩行できるレベルであればインソールはかなり有効。
特に非麻痺側の立脚を安定させることは必須。
すると緊張が落ちる。
オルトップには入谷式インソールいれるのセットにしましょう! pic.twitter.com/G9dsc7u2iv
— 吉田直紀〜理学療法士〜 (@kibou7777) 2017年7月15日
麻痺側の歩行の特徴とインソールを調整する場所
麻痺側の歩行立脚期の特徴は
- initial contactが作れない
- 麻痺側立脚中期は扁平足のため位置エネルギーを最大にできない
- 麻痺側立脚後期は足趾の機能不全とウィンドラス機構の破綻で指先まで足圧中心が移動しない
これを上から解決しようとすると
- ST関節回外誘導(踵骨を直立化する方向に誘導。回外が多い印象)
- 横アーチを中足骨、楔状骨、後足部で高さを作る(どの位置で動揺が大きいか評価)
- 中足骨前方のアーチや足趾の配列が整う位置にパッドをいれてみる
といった感じです。
ポイントは踵、横アーチを整え、側方動揺を前方推進力に変えること。
→歩行分析のポイントをわかりやすく知りたい人はこちらの記事へ
脳卒中インソールのまとめ
- 非麻痺側にインソールを入れる
- 麻痺足にインソールを入れる
- 歩行ができるレベルの脳卒中であれば、歩行の変化の確率は高い
- 文献的にはまだまだ少ない
- 臨床で1つ1つ確かめていく必要がある
STROKE LABさんはボバースを中心に治療してます。
HPにも乗っていた脳卒中オススメの本はこちら↓