新人セラピストでもわかる!骨盤の基礎的知識

世の中では骨盤の歪み、矯正、ベルト、トレーニング、骨盤整体などなどたくさんのワードが溢れています。一般の方の骨盤への関心はうなぎのぼりです。
では我々理学療法士はどんな骨盤の知識が必要なのか。
骨盤に関する解剖学と評価、動き、お勧めの本までお伝えします!!

目次

骨盤ってなに?

骨盤とは尾骨、仙骨、寛骨(腸骨、坐骨、恥骨)からなります。体の幹の部分であり上半身と下半身をつなぐ場所になります。
骨だけでは分かりにくいですが軟部組織を載せるとたくさんの重要な組織があります。また骨盤には仙腸関節という強力な靭帯で腸骨と仙骨をつないでいる関節があります。
この関節に障害が出ると腰痛や臀部痛、しびれなども出てしまいます。つまり骨盤は人間の中心になる非常に大切な部分なのです。

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骨盤の歪みとは?4つの簡単評価

骨盤の歪みとは何でしょうか?体の中心となる骨盤が歪むことで腰痛や股関節痛、膝痛にまで影響を及ぼします。簡単な歪みのチェックとして

1左右の上前腸骨棘の高さの確認

2左右の上後腸骨棘の高さの確認

3恥骨の左右の高さ・傾き確認

4腸骨稜の左右の高さ確認

などなど。他にもたくさんあると思いますが簡単な方法としてはこの程度でしょうか。左右が全く同じという人はほとんどいないでしょう。
人間の体は左右差が必ずあります。
内臓を確認してみると左右対象ではないことがわかります。
心臓や胃、肝臓など体の片方にだけしかない臓器はたくさんあります。
(左右で重さが異なるということですね。)
他にも右利きや左利き、利き目もあるくらい人間は左右差があるのです。つまり人間の骨盤の歪みは元々出やすく、痛みに繋がるかどうかは歪みの程度の問題ということです。

骨盤の動き~関節、筋肉~

骨盤の動きはかなり複雑です。
諸説色々言われておりますが。日本では動かないと言われていましたが、海外では動くものとして捉えていたり。最近では年齢によって可動性がない~なんてことも言われています。
これは今後も討論されていくと思いますが、仙腸関節を中心とした治療でクライアントの動きや痛みが変わることは事実。必ずそこに何か作用するものがあるということが大切です。解剖学的な骨の物理構造だけではなく、経絡や筋肉、内臓、血管などの関係性からも人間の体に何かしらの影響を与えるのでしょう。

骨盤の動き

挙上、下制

前傾、後傾

回旋

仙腸関節の動き

ニューテーション(うなずき運動)/ カウンターニューテーション(起き上がり運動)

骨盤周りの筋肉

インナーとしては腹横筋、骨盤底筋、多裂筋、横隔膜という重要な筋肉が骨盤に影響を及ぼします。またアウターには大臀筋、胸背筋膜、広背筋、腹斜筋、内転筋などたくさんの筋肉が付いております。
また特徴としては斜めに上半身と下半身をつなぐベルトのような働きも行っているということは臨床上大切です。
さらにこの骨盤周りには腰椎や股関節という動きの自由度が高い関節があることを頭に入れておいてください。

骨盤を勉強したい人へオススメの1冊

海外でも有名なダイアンリー先生の1冊。
かなり深い部分まで書いてありますのでオススメです。

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