「ランニング時の第2中足骨頭の痛みについての理学療法」症例検討セミナーの内容大公開!

どうもです!

 

先日開催したFree PT salonの症例検討セミナー。

 

その内容の一症例だけドカンと紹介します。もちろん本人に許可もらっています。

 

吉田の臨床の考え方も動画で全て残してあります。

 

これがリアルです。

 

ではどうぞ

 

目次

症例情報

  • 30代 男性
  • 主訴:ランニングで足の裏が痛い(第2中足骨頭)
  • HOPE:痛みなく走りたい
  • 既往歴:シンスプリント、腸脛靭帯炎
  • 経過:H30年2月ごろからランニング中に足底の痛み、徐々に増悪、ランニング中の痛みは現在も残存

 

理学療法評価

担当の先生の評価です!

  • 圧痛:第2中足頭
  • 動作時痛:ランニングの蹴り出しで痛み。ランニング2〜3日後は痛み残存。歩行では痛くない
  • Morton病との鑑別:muder test-  tinel兆候-
  • 足底筋膜炎との鑑別:足関節背屈位での足趾背屈で痛みなし、足底筋膜起始部の圧痛なし
  • 足関節背屈に外反が伴う
  • 足関節底屈に内反が伴う
  • ST関節回内がhyper、回外がhypomobility
  • 5列底屈・回外

 

といった感じです。

自分なりに治療をしているみたいですが、あまり症状の改善が見られないととのことでした。

 

吉田の評価〜治療を動画で紹介

色々書くよりも動画で見てもらったほうがわかりやすいので、動画載せておきます。

担当の先生との評価の大きな違いは1列を背屈ではなく、底屈位と評価したことですね。

 

評価手順は

  1. 足関節のmobilityの評価(各足根骨と筋肉のタイトネス)
  2. 同時に症例の疾患と既往歴とのリンクを考える(シンスプリントと腸脛靭帯炎)
  3. 局所の評価が終わったら下腿・膝・股関節まで連鎖を評価
  4. 静的な評価が終わったら動的に動いて動きを確認(立位や片足底屈運動、歩行など)
  5. 静的な評価・動的な評価を組み合わせて仮説検証していく

 

です。

 

実際の吉田の評価をまとめると

  • 前脛骨筋のタイトネス→内側楔状骨挙上で相対的に1列底屈位になる
  • 足関節底屈制限あり(TAのタイトネス)→結果的に母指球ではなく第2中足骨頭での蹴り出しになる
  • 距骨後方組織のタイトネス→下腿三頭筋の出力低下、特に最大底屈位→これも母指球ではなく第2中足骨での蹴り出しに影響
  • 遠位の影響としては患側の股関節内旋制限→足部外側への荷重、母指球の蹴り出し不良に影響。既往歴の腸脛靭帯炎を考えてもリンクしますよね。

と考えて評価・施術しました。

どこが最初の問題かはわかりませんが、

  1. 足関節の背屈・底屈制限
  2. 代償として前足部を働かせてしまった
  3. 結果的に第2中足骨頭のメカニカルストレスが増えた→痛み

 

といった予測はなんとなくできますね。

 

施術時間が短いので変化は少しだけですが^ ^

 

考え方の示唆になればと思い伝えました。

 

すると・・・

 

その後はどうなったの?

そういえばその後どうなったのか・・・本人に直接聞いて見ました!

 

 

おーよくなっている( ´ ▽ ` )

 

症例検討で勉強になりつつ、本人も良くなって本当によかったですね!!

 

 

症例検討セミナーの良かったところ

今までのセミナーって方法論や技術論が多くていつの間にか「症例」が置き去りにされているってことに薄々気づいてました。

セミナーに参加した人はみんな技術の習得に必死で。。

症例に適応するかどうかも考えずに現場で使う人がめちゃくちゃ多いことに気づきました。

 

それって患者さん置き去りじゃない??って思っていました。

 

じゃあセミナー自体を症例検討を中心にしたらいいんじゃない?

 

だってセミナーに行きたい理由って患者さんをよくしたいからでしょ。

だったら困っている症例さんをみんなでよく出来る場があれば一番いいんじゃない?ってことではじめました。

 

やってみた結果。すげー良かったです。

  • いろんな視点がもらえる
  • 評価方法、技術の幅がグンと広がる
  • 症例がいるから具体的なアドバイスがやりやすい
  • 病態や病期、リスク、自主トレ、施術方法の選択など考える力がつく
  • 短い時間で総合的な臨床力が身につく

などなど。改善するポイントはいくつかありましたが。とても良かったです。

症例検討やりたい人がいたらこのポイントは守って。

  • 全員症例検討を持ってくる
  • 全員発表する
  • 全員がアドバイスする
  • 全員が講師、全員が受講者
  • 症例紹介はわかりやすく、動画・写真を用いること

 

つまり受身的なセミナーではなく、みんなで能動的にセミナーを作り上げる形にする。これが頭に入る学習だから。

ちなみに今回集まった症例は

  • アルティメットスポーツ選手の足根洞症候群の痛みと背屈制限
  • ランニング時の第2中足骨頭の痛み
  • 野球選手のシンスプリントの評価、治療方法
  • 足関節捻挫後の底屈・内反時の痛み

 

です。1つ1つ取り上げただけでもかなり深かったです。

次回は「膝関節症例検討セミナー」をやります。スーパー少人数制ですw

 

「患者さんを置き去りにしないセミナーを」

 

参加したい人は臨床のLINE@から連絡ください!

一応Free PT salonの人が最優先になりますのでご了承ください

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