アキレス腱断裂のリハビリをプロが語る!ストレッチだけではいけない理由!3つの動画でセルフケア!

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アキレス腱がブチっと切れてしまった・・

こんなショックなことはない・・

 

歩けない・・

 

いつになったら運動できるのか?

 

リハビリどれくらいしたらいいのか??

 

病院でリハビリをする理学療法士のプロが答えます。

アキレス腱断裂の症状

アキレス腱断裂の受傷原因としては

  • 直接の外傷
  • 急激な動きだし
  • 急なストップ
  • アキレス腱を勢いよく伸ばしたとき

 などで起こります。

 

断裂の多くは完全断裂で、部分断裂はまれ。また受傷時は「バチッ」という音がなります。

 

実はアキレス腱を断裂しても歩くことは可能です。特に一般の方は注意!アキレス腱が切れたから歩けない訳ではないですからね。

 

切れたかどうかの判断は病院に行くかトンプソンテストという評価で判断します。

 

トンプソンテストはふくらはぎを持って圧迫した時に足首が動かなければ→アキレス腱が切れている可能性ありというテストです。

→トンプソンテストを紹介した記事はこちら

 

アキレス腱断裂の手術と保存療法の違い

手術のメリット

  • 保存療法よりも早くスポーツ復帰が可能
  • 固定期間も保存療法よりも短く、足関節が固くなりにくい
  • 手術後早期から体重をかけて歩くことが可能(装具あり)
  • 再断裂の確立10パーセント程度
  • 入院期間は1週間未満のところがほとんど。

 

保存のメリット

  • 手術をしない、合併症がない
  • 痛くない
  • 手術費用が掛からない
  • 再断裂確率は20%程度

 

保存療法は理学療法士の目線から考えると筋力低下と足首が固くなりやすい。更に固定期間が長いのでリハビリが進めにくいです。

 

可能であれば手術を選択した方がスポーツ復帰も早くなります。もちろん、筋力・動きの面から見ても手術後の方が良い場合が多いです。

 

アキレス腱断裂手術後の修復過程

  • 術後3〜4週に部分的な連続性が出現
  • 術後6〜8週から瘢痕組織から腱鞘様組織となる

とこのような修復過程になります

 

多くの施設では早期から装具を使用して体重をかけます。早期から体重をかけたほうが手術部分がうまく癒合することが多いからです。

アキレス腱の装具は1週間に1回程度角度を変えて調整するのが通常です。

 

リハビリに行かなくなって勝手に自分で角度を変えてしまう人や使わなくなる人がたまにいるので注意です!!

 

アキレス腱断裂後どれくらいの期間で運動・スポーツ復帰できるか

怪我をしてから8週まではあまり激しいストレッチは行うべきではありません。(オペ方式や医師の方針によるので確認を!)

再生している組織は断裂しやすいので注意。

医師と理学療法士やトレーナーと相談して運動の時期を決めていきましょう。

 

<アキレス腱断裂リハビリの一例>

術後1週:ギプスをつけて歩く訓練

術後2週:アキレス腱が固くならないようにストレッチを開始

術後4週:自転車がこげるようになる

術後8週:日常生活でも装具を外すことが可能

術後10週:ジョギングを始める

術後4ヶ月:徐々にスポーツ復帰

術後5ヶ月:スポーツ復帰

 

病院や手術方法によっても異なるのであくまで一例です。

 

大切なのは時期だけで判断しないこと!!

 

運動できる時期になっても足関節の動きや筋力が改善していなければ危険です。しっかりとリハビリを入念に行うことが大切です!

 

アキレス腱断裂後のリハビリ

まず用語の確認ですが

  • 足首を上に持ち上げるのが背屈
  • 足首を下に向けるのが底屈

になります。

※リハビリの内容や進める時期は病院によって異なるのでその都度確認してください

術後1〜3週

  • 仰向けで膝を90度曲げたまま負荷をかけずに底屈運動(ブレーキを踏むように足首を使う)
  • 足の指を動かす
  • 徐々に術部あたりの皮膚や筋膜を動かす(これは理学療法士に任せましょう)

この時期はふくらはぎの筋肉の力を衰えさせないようにして底屈運動をさせることが大切です。

 

術後3週あたりから自力運動での背屈運動を行います。ただ注意は膝を曲げたまま行うことです。

 

膝を伸ばした状態での背屈運動はもう少し時間をおきます。

 

術後3週〜

  • 膝を伸ばした状態で底屈運動
  • 椅子に座ったままでカカトあげ運動
  • 徐々に背屈運動を行う(足首を自分の方に向ける運動)
  • 自転車エルゴメーター

術後4週あたりから腱自体が強くなってきますが、過度なストレッチには注意!!

 

術後5週〜

  • 足関節背屈の角度が10度以上であれば装具を外して歩行開始
  • 歩行時に蹴り出しができない人がいるので注意

この時期から装具無しの歩行が始まります。ただ蹴り出しがうまくできない人がいます。

 

理由は底屈時のふくらはぎの筋力が不足しているor術後初期の荷重不足があります。

 

なので最初のリハビリがとても大切だということになりますね( ^∀^)

 

アキレス腱断裂後リハビリ3つの注意点

  • アキレス腱を伸ばしすぎない
  • 片足のつま先たちができるようにする
  • 体重を早期からかけられるようにする

 

この3つが大きなポイントになります。特に術後3か月以内はアキレス腱が伸びやすいので注意。反対側と比較して背屈角度が大きい場合は背屈ストレッチを中止することもあります。

 

→音声でアキレス腱断裂後のリハビリ簡単にまとめました

 

アキレス腱断裂後にスポーツ復帰する目安

  • 安定して片足爪先立ちができる(左右差がないこと)
  • 爪先立ちで痛みがないこと
  • 可動域に左右差がないこと

これらが最低限の条件です。しっかりと腓腹筋とヒラメ筋の筋力がついて筋力差が8割程度まで回復していることが大切です。

 

スポーツ復帰トレーニングの進め方は

  1. 安定した片足つま先立ちが可能
  2. カカトをつけたまま早足踏み
  3. 早歩き
  4. 早歩きで痛みや違和感がなければ徐々にジョギング
  5. 片足つま先たちが20回以上可能
  6. ジョギングも問題なければ徐々にジャンプやストップ動作へ移行

 

つまり安全な状態で痛みや違和感がない運動強度で徐々に進めていくことがポイントになります。

 

アキレス腱に負荷がかかる要因(専門家向け)

これは主に理学療法士やトレーナーに知ってほしいことです。

アキレス腱断に負荷が大きくなる理由は3つに分けられます。

 

  • アキレス腱の滑走性低下⇒アキレス腱周囲の軟部組織の動きが悪い
  • 足関節背屈運動軸の異常⇒背屈時に足部の外転と回外が起きる
  • 下腿踵骨角(leg-heel angle)の異常⇒足部内側アーチ低下

 

アキレス腱を切ってしまった理由を解明することで再発予防につながります。

→足部について詳しく知りたい専門家はこちらから

 

アキレス腱断裂後のリハビリをするときはこの3点も意識して進めると良いでしょう

 

アキレス腱のリハビリで注意!ストレッチだけではダメ!

アキレス腱だけ伸ばさない!

これが重要です。腓腹筋とヒラメ筋の腱がアキレス腱になります。

アキレス腱のストレッチだけでこれらの筋肉だけを伸ばすとアキレス腱は緩くなります。

 

その他の皮膚や足指の筋肉、脂肪組織などが固くなっていることがあります。

他の組織の固さに偏りがないように運動をしていきましょう。

 

アキレス腱のストレッチだけでなくマッサージを横断的に行う方法↓↓

 

また筋力強化する際は下腿三頭筋の筋力を個別的にトレーニングしましょう。

腓骨筋や足指が代償してしまうことがあるので注意。

ポイントは最後まで伸び上がることです↓↓(スポーツ復帰前なら片足でできる必要があります)

アキレス腱以外の筋肉を伸ばしておく

人間には「筋膜」と呼ばれている膜で繋がっています。アキレス腱に関してはふくらはぎ〜太もも〜お尻までの筋肉が連結しています。

 

アキレス腱だけを伸ばすのではなく、太ももの後ろやお尻周りをしっかりとストレッチしておくとアキレス腱の負担が軽くなります。

 

これは腰痛向けのストレッチですが、アキレス腱断裂後にも大切なストレッチです↓

 

アキレス腱の再断裂について!

手術後10週までに起こるとされています。

特に荷重位での急な伸張ストレスに注意しましょう。再断裂率は病院や方法によっても異なります。私が前に勤務していた病院では2%程度。

 

頻度自体は少ないけれどもスポーツ選手にとっては離脱期間は選手生命にかかわります。再断裂を防ぐためにしっかりとしたリハビリテーションと運動の基準が重要です。

 

アキレス腱のサポーター・グッズ

 


ZAMST(ザムスト) AT-1 アキレス腱用サポーター 370903 ブラック Lサイズ

装具には色々ありまずが一般的で安心の大手メーカーが出しているサポーターです

 

 

リンドバーグ 柔軟ボードXO

アキレス腱周りの筋肉をほぐすために柔軟ボードを使用しましょう。膝伸ばした状態と曲げた状態でふくらはぎの筋肉を伸ばして下さいね。

 

アキレス腱断裂リハビリのまとめ

  • アキレス腱断裂は急な動き出し・ストップで起こる
  • アキレス腱が切れていても歩くことができる
  • 治療には保存と手術療法がある
  • 手術療法の方が復帰が早い場合が多い
  • 手術後のスポーツ復帰までは半年くらいかかる
  • アキレス腱のストレッチだけではなく近くの組織のマッサージも大切
  • アキレス腱を過剰に伸ばしすぎない
  • 手術後は早期に荷重をかけたほうが良い場合が多い
  • 手術後のリハビリのポイントはつま先片足立ちできること
  • 再断裂は10週までに起こりやすい
  • スポーツ復帰は徐々に。痛みや違和感があるうちは無理をしない

です。

もし何かわからないことがあればお問い合わせから連絡ください(^ ^)

 

直接施術やトレーニングについても相談にのります!

 

→吉田の無料リハビリLINE@はこちら

 

関連記事→足関節のアーチ構造のまとめ

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吉田直紀

吉田直紀

フリーランス理学療法士!「病院に行かない文化をつくる」がモットー。つくば・代々木で施術・トレーニング・ピラティス・インソール作成!!年間600人の専門家指導/月間10万PVメディア/さらに詳しいプロフィールはこちらから

ABOUTこの記事をかいた人

吉田直紀

フリーランス理学療法士!「病院に行かない文化をつくる」がモットー。つくば・代々木で施術・トレーニング・ピラティス・インソール作成!!年間600人の専門家指導/月間10万PVメディア/さらに詳しいプロフィールはこちらから