今回は「半月板の手術について」
学生時代や新人時代に出会わなければ知らない手術や半月板の知識。
わかりやすくまとめてみました。
半月板の手術は通常縫合術と切除術に分かれます。
切除術は普通にとるだけなので、特に気をつける点はないのですが
縫合術に関しては様々な方法があります。
手術の選択方法は
半月板の損傷部位・形態・断裂部の大きさ・変性度
によって変化します。
まずは部位。
外側半月板は3つに分かれる(前・中・後節部分)
内側半月板は5つに分かれる(前・中・後節部分、前角・後角部分)
半月板の外側1/3には血行がありますが、内側の2/3には血流がありません。
つまり外側損傷ぼ場合に限り縫合術が適応されることが多いです。
次に損傷形態
もちろんどんな状態かによっても手術の適応がきまります。
縦断裂→縫合術の良い適応
横断裂→工夫が必要
水平断裂→工夫が必要
フラップ状断裂→切除術を選択することが多い
円板状半月板損傷→切除術を選択することが多い
変性断裂→切除術を選択することが多い
大きく分けて半月板の手術は
inside-out法
outside-in法
all-inside法
の3つがあります。
1 inside-out法
関節内から半月板と関節包を貫いて関節外に2本の針と糸を通して関節外で縫合する方法です。縫合術の中では基本的な方法になります。主に中~後節の縫合になります。
2outside-in法
insideとは反対に関節外から進入し、関節内で縫合する方法です。
この方法は前節の縫合の場合に行います。
2all inside法
主に半月板の後節・後角に向いています。