今回は膝の半月板の動きがテーマです。
皆さんは半月板がどのように動くか知っていますか?
簡単にまとめると…
- 膝の伸展=半月板の前節に圧が高まり
- 膝の屈曲=後ろに圧が高まる。
- 外側半月板=動きやすい
- 内側半月板=動きにくい
- 前節=動きやすい
- 後節=動きにくい
目次
膝屈伸時の半月板の動き
つまり半月板は前と外側に運動性があり後ろと内側は安定性に富む。
- 膝外側と後方の組織が十分な柔軟性を持つこと
- 内側半月板を誘導する半膜様筋の働きが十分なこと
この2点は半月板損傷の患者さんを診る際に重要なポイント
になります。
<荷重位での大腿脛骨関節の動き>
これらの運動が破綻するとスクリューホームムーブメントが
変化し、疼痛を引き起こすことがあります。
よくあるパターンとしては脛骨が外旋位のまま固定されている場合。そのままでは膝関節屈曲時に脛骨内旋が促されないため、半月板の動きも制限されていきます。歩行時も小指荷重で外側方向に体重が加わっていることが多いです。
こんな患者さんいませんか?
膝の外側がパンパンに張っていて、膝が曲がったまま伸展しない外反母趾で小指側に重心が乗っている人…そうそう
膝OAのひとです。。
だからこそ膝関節屈曲時の回旋をみることと、脛骨・腓骨の動き方を見る事が重要になっていきます。
今回は半月板の動きから膝関節の解剖を捉えることがテーマでした。半月板損傷になった…その現象だけ捉えているのでは患者さんは治りません。
なぜ半月板損傷になったのか?その原因を解剖・運動・動作分析から導き出すことが理学療法士の役割です!!