現役理学療法士がオススメする書籍集です。いづれも内容は濃く臨床に役たつ本で一生モノになるはずです。セミナー1日行くよりもはるかに安く、濃い勉強ができるのはやはり「本」!!今でも重宝している本30選をご紹介します。(基本的には整形外科中心のものになります)
1運動機能障害症候群のマネジメント―理学療法評価・MSBアプローチ・ADL指導
→運動機能障害症候群のマネジメント―理学療法評価・MSBアプローチ・ADL指導
著者のサーマン先生は「超」がつくほど理学療法界の有名人。ベーシックな理学療法の評価があり参考になります。筋長の検査やアライメントの評価はベーシックだけれど実際の臨床にとても役立つ。やはり基礎が大事。基礎的な理学療法の評価を学ぶのにオススメ。
2筋骨格系のキネシオロジーカラー版
絵が見やすくてわかりやすい1冊。運動学・解剖学の基礎が身に付きます。バイオメカニクスが的確に表現されているので学校の参考書にも良いです。運動学の本ですが解剖に関する知識も深めに書いてあります。
3観察による歩行分析
歩行に焦点を当てた1冊。学校の先生よりもわかりやすく歩行を伝えてくれます。むしろこの本がないと歩行分析がかなり難しく感じてしまいます。歩行周期に活動する筋肉や活動の大きさなど図もあり実習にも役立つ1冊。正常な歩行を理解することは良いですがそのまま臨床に当てはめてしまわないように注意。→わかりやすい歩行分析のブログはこちらから
4カラー基本生理学
私が臨床1年目の時に読みあさった本です。内容の深い本ですが理解すれば生理学を知識として使えます。値段も5000円と安い割に内容の濃さはピカイチです。何か困ったことがあれば生理学に立ち返りましょう。生理学で人間の現象はほとんどが説明ができます。
5骨格筋の形と触察法
少し読みにくいのですが、本当のご遺体の解剖を載せています。本とは実際の形が異なりますがこれが本物です。
ペアでお互い触診の勉強をするには持ってこいの本です。しっかりと筋肉の形と厚さを理解して触診していますか?
6運動療法のための機能解剖学的触診技術
運動療法のための 機能解剖学的触診技術 上肢
運動療法のための 機能解剖学的触診技術 下肢・体幹
触診に関してはこの本が一番初心者向けで分かりやすい。(5の触察法はリアルなのですが、カラーで見やすいのははこちらがおすすめ)写真が豊富で触診だけでなく運動学の知識も身に付く素敵な書籍。とりあえず見やすい!!
7肩その機能と臨床
関西で有名な信原病院の渾身の書籍。肩を診たいセラピストには絶対オススメ。バイオメカニクス、肩の診察などなど勉強になります。
肩関節の評価方法も細かく沢山ありますからね!
8入谷式足底板
入谷式足底板・基礎編DVD 入谷誠が語る〜理学療法士への道〜
インソールを流行らせたのは入谷先生がいたからこそです。インソールを作る・作らないに限らず足関節からの運動連鎖の話は臨床に役立つ。またインソールのパッド自体はテーピングでも応用可能なので即効性を出したいのであれば勉強する分野です。足関節の解剖や運動を理解するのに重宝します!
9骨盤帯―臨床の専門的技能とリサーチの統合
骨盤=ダイアンリーという図式が成り立つくらい海外で有名なPTの本。骨盤という部分だけでなく臨床での考え方を教えてくれる中身の濃い1冊。臨床推論を引き立ててくれる思考も身につきます。
10運動器診療最新ガイドライン
医師が診察する際のガイドラインが書いてあります。理学療法士が医師の考えや診断方法を身につけておくと医師の信頼を獲得できます。中身の濃い厚い本です!!
11特別編 吉田の臨床note上肢・下肢編・運動療法・歩行分析(動画満載)
筆者吉田がまとめた臨床note(上肢・下肢編)!!私が今までの臨床をまとめて、本質をついたnoteです。
答えは書いてありません、ただ臨床に対する思考や考え方、人間の本質を描いてあります。しかも現在進行形で、動画も随時追加しています。気になる方はクリックして中身をみてください。いつ打ち切りにするかわかりませんが・・・
さらに新しく運動療法編を追加!ピラティスを含めた動作分析や評価・エクササイズを吉田の視点で!→運動療法note!!
歩行に関してもわかりやすく分析方法と法則を吉田がまとめた→歩行note!!
肩関節だけに焦点を絞った→The 肩関節note
12腱・筋膜のネットワーク
筋膜で有名な竹井先生が書いている本です。筋膜についての文献が豊富。論理的な理解を進めたい人には良い本です。個人的にも竹井先生の論理的な組織の理解や推論方法は好きです。ちょっと読むの大変ですが知識つきますよ!
13ピラティスマステリー
PILATES Mastery マットワーク編 習熟したい人のピラティス・テキスト
ピラティスの本の中で、かなり詳しくかいてある本です。エクササイズだけではなく、指導者目線でも描いてあります。一度スポーツジムや個人的にピラティスを受けて、この本を読むと理解がさらに深まります。
14究極の身体
高岡先生というすごい考えを持った人の本です。高岡先生の本は非常に難しいですwでもこの本に関してはかなりわかりやすく描いてあります。それでも理解を深めて臨床に生かすためには10回は読みましょう。読むたびに発見があります。
15アナトミートレイン
アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経線
筋膜のラインを知るためには分かりやすい書物。最近では動画での解説つきです。web上でも学べるという特典付き!
16運動療法ナビゲーション(上肢・下肢)
うん、触診の本に引き続き林先生の本は分かりやすい。かつ解剖学と運動学の勉強になります。何回も読み漁ることで知識がついてきます。
17身体のホームポジション
ちょっと変わった本です。体の内側と外側をどう繋ぐかという面白い本。耳や目線や鼻などの五感を使うことで自分の体がどうやって変わるかを体験できます。実際の臨床でも応用可能です。
18肩こりの臨床
肩こりについて医学的な見地から描いてあります。不明確な肩こりについて解剖学的に説明できるようになりますよ!病院勤務の人だけではなく一般の整体師さんにも読んでほしい本です。
19ツボ単
東洋医学の経絡は西洋医学の筋膜のラインと非常に酷似しています。経絡はさらに筋・骨格系だけでなく、内臓との関連性も示しています。一度は読んでほしいし、持っておいて損はない単語本です。
20整形外科徒手検査法
いろんな整形外科テスト本がありますが、詳しく書いてあり、感度や特異度もかいてある本です。整形外科病院やクリニックに勤めている人は一度読んでおきましょう。もちろん習得するためには練習も大切!
21運動療法に役たつ単純X線像の読み方
レントゲンでわかる情報は非常に多い。レントゲンからアライメントや筋張バランスの予測、骨折線のストレスなどもわかります。画像関連ではかなり分かりやすい本!
22プロメテウス解剖学
本物の人間の解剖と近いかどうかは置いておいて・・・キレイで分かりやすいです。人間の体の器官を層に分けて理解することは大切ですよん!
23リハビリテーションリスク管理
急性期のリスクに関しては誰しもが知っておいてほしい知識。亀田メディカルセンターの人が書いているので間違いないです。急性期のリスク管理は1年目なら絶対に必須な知識です。
24PT/OT学生向けの単語シリーズ(骨・肉・脳・臓)
PTやOT学生、ボディワークをしている先生にもオススメ。コンパクトで分かりやすく、参考書としては重宝します!
25カパンジーの機能解剖学
カラー版カパンジー機能解剖学 全3巻原著第6版I上肢 II下肢 III脊椎・体幹・頭部
説明不要。超有名な本です。機能解剖学をカラーで分かりやすく描いてあります。多くの先生が引用として画像を使用しているほどの有名本です、まとめ買いがお得!
26関節可動域制限
なぜ関節は硬くなるのか?をしっかりと文献と研究から知りたい人にオススメ。拘縮をする過程やストレッチは効くのか?などなどすこ〜し読むのに時間がかかるけどいいです!!
27運動器疾患のなぜ?がわかる本
かなり売れている本です。確かに分かりやすく運動器疾患について説明してあります。機能解剖と臨床がうまく繋がらない人は読むべき本です!!
28世界最高のプレゼン教室
セラピストに身につけてほしい能力の1つが「プレゼン」です。この力がない人が多すぎる。というか本格的に勉強したことがないからですが。ガーノイルズさんの本のプレゼンが一番分かりやすく真似しやすいです。
29オステオパシーの内臓マニュピレーション
筋肉や骨格系に強いセラピストは多いです。しかし内臓に関しては全く学校では勉強しません。(内科学くらいかな)でも人体の構造は筋肉だけでできているわけではない。しっかりと内臓からの関連性を理解することが重要!
30医学不要論
僕らの医学は正しいのかどうか考えるための本になります。医学=正しいと思っている人には衝撃の1作になるでしょう。
31kindle umlimited
アマゾンのkindle umlimited。これ使わない手ないんです。というか980円で本読み放題とか最高です。
10冊までレンタルできて、読んだら返してまた読めるっていうやつ。
電子書籍なのでかさばらず。でも知識は積み重なる。みたいな。
とってもオススメのkindle umlimited!30日間は無料なのでぜひ。
32人体600万年史
これめちゃくちゃ長いし、読みにくいんですけど。スーパーオススメです。
進化生物学的になぜ人間は病気になるかを説明しています。
結局歴史から紐解くと本質につながるんです。超オススメ。上下もあるけどw